浅三荘のごしょうかい

浅三荘は木賃アパート

浅三荘(あさみそう)は、木造賃貸アパート、略して木賃アパート(もくちんアパート)と呼ばれる建物です。

主に戦後、都市部での住宅需要をまかなうために雨後の筍のようにぽこぽこと作られたものです。

当時は本当にたくさん作られたので庶民が賃貸で住むと言ったら木賃アパート。ちょっと文化的な暮らしがしたい人は団地に住むという感じでした。

そう、一時代を築いたと言っても過言ではない賃貸住宅の形だったのです。

ただ、ぽこぽこと建てられた…といった表現がまさに当てはまるように、とりあえず住宅需要を満たすため…と安普請で建てられたため、長持ちする建物では無かったので、近年までにその大半が取り壊しになってしまいました。

そんな中、半径500mの円内に未だ3000人。つい30年前までは4000人住んでいた浅間温泉も一種の高密度な都市部だったと言ってもいいでしょう。(いや、よくないと思いますが。)しかし、円内と言っても半分が旅館街や商店街だったので、住居といったら残りの半分だったのです。その中に3000人が暮らしていたとなれば結構なものでしょう。

なのでかは分からないですが、結果的に浅間温泉にも木賃アパートがあったのです。

浅三荘のまどり

浅三荘の間取りは一階が個別キッチン付きの2畳+6畳の二間の構成。二階が共同キッチンの3畳~6畳という間取り。

お風呂はありません。その他、東京などにあった木賃アパートは近隣の銭湯を利用したように、浅三荘は近隣の湯仲間(会費制の共同浴場)を利用します。

物干し場は外にあって、晴れた日などはみんなで洗濯物を干すような光景が見られたかもしれません。

浅三荘は浅間温泉にある

そんな木賃アパートである浅三荘が浅間温泉に令和の現代まで残っていたのは奇跡といっていいかもしれません。

そもそも東京などの本当の都市部と違って一地方都市である松本、しかも中心市街地ではない浅間温泉に木賃アパートはそもそもそんなにあったわけでは無いのですから。母数がそもそも少なかったのです。

それでも、20年くらい前までは数軒木賃アパートが残っていたのを確認しています。しかし、それも大半が取り壊しになってしまいました。

残るは浅三荘だけです。

温泉街にある木賃アパート浅三荘。

温泉街にあったからこそ、かつて住んでいた人たちは旅館に勤める仲居さんなどの従業員。松本にあったからこそ、山好きな人たち。信州大学が近かったからこそ学生さんが住んでいたようです。

昭和期の普遍的な建物であった木賃アパートと言っても、浅間温泉ならではのモクチン暮らしがあったのです。

ポルトマツモトは浅三荘を活用したい

ポルトマツモトはそんな木賃アパート浅三荘を活用したいと思いました。

それは大正や明治などの古民家は一般的にもその希少性が認められていますが、昭和時代の建物はまだまだ誰も注目していないことから、どんどん取り壊されていくためです。

これは大正、明治と違って安普請で建てられたため、そもそも長持ちしない建物が多かったのだと言えるかもしれませんが。いわゆる古民家と同じようにあと数十年経てば昭和期の建物もその希少性が認められるはずです。

なので、後世まで残していきたい。そう思ったのです。

これは建築史というか文化的な意義ですが、そんな思いを内に秘めつつ、ソフト的な考え方ですと、当時の共同生活とも言える暮らし方こそ、古くて新しい、現代に求められている暮らしだと考えるからです。

それはシェアハウスという暮らし方が注目されているのと同じです。

今はたまたまシェアハウスと呼ばれているだけで、木賃アパート暮らしとか長屋暮らしのように一種の共同体の中で暮らすというのが昔からあったはずなのです。

それを便宜的に「浅三荘をシェアハウスにします!」という言い方をしていますが、本来は「浅三荘を木賃アパートとして(そのまま)復活させます!」が正しい表現なのです。

だって、木賃アパートはシェアハウスという考え方が出来る前からずっとシェアリングエコノミーを実践してきたのですから。

そこをちょこちょこっと現代の暮らしに合うようにしていけばいいのだと思っています。

アイデア募集中

その「現代の暮らしに合うように」の部分でみなさまにアイデアをいただきたく思っています。

浅三荘の二階部分は建設当時のまま木賃アパートとして運用するつもりですが、ポルトマツモトでは「希少な昭和の建物を守る」「共同生活という昔からの暮らしを提供する」の他にもう一つ目標がありまして、「浅三荘のある浅間温泉、ひいては松本や信州をもっと楽しくしたい」ということです。

なので、一階はをお店にしたり、オフィスにしたりと本来の木賃アパートとは違った使い方をしようと思っています。

これは一昔前によく言われていた「住み開き」に近いかもしれません。もしくは都会にあるマンションの一階がコンビニになっているようなのと似てるかも。。

二階の住民も一階の施設を利用するし、近所の人たちも利用するし、観光客も訪れる。そして一緒くたになって何かが生まれる。そんな感じを目指しているのです。

ただ、前の記事でも書いたように、ポルトマツモトという風呂敷を広げてみたのはたった一人のコミュ障な人間なのです。

できる範囲はかなり限られていますし、アイデアも有限かもしれません。

そこでみなさまのお力を借りたく、(コミュ障なので)誰も見ていないようなこのブログでこそこそアピールしているわけです。

何か一緒に面白いことしたい!こんなアイデアどう?みたいな方はメッセージいただけると嬉しいです。

よろしくお願いします。

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