ポルトマツモト-porto matsumoto-
長野県松本市の中心市街地にほど近い温泉街「浅間温泉」。本当に街中に近いです。こんなに近いのに、ひとつ温泉街の中に入ると一種の独特な雰囲気を醸し出していて、その文化の中と温泉の中に身を浸せるのに、ちょっと外へ出たら地方中心都市部の暮らしもできちゃう。
いいとこ取りなのです。浅間温泉。
そんな浅間温泉の中にあるポルトマツモト。
ポルトマツモトの中には木賃アパート「浅三荘(あさみそう)」と軽量鉄骨アパート「浅三コーポ(あさみこーぽ)」があります。
浅三荘は木賃アパートの建物をそのまま改修して活用するため、当時と同じ暮らし方をちょっと快適にした暮らしのかたちを提供します。
当時の生活とは共同の玄関を上がって、共同のキッチン、トイレがあり、寝室(個室)は各々といったかたちです。
ちょっと快適にした部分として、当時は寝食も個室だったのですが、今回の改修で共同のリビングも作ることです。
一方、浅三コーポはいわゆる普通のアパートです。
キッチン・トイレ付。お風呂は浅間温泉に多くある昔ならではのスタイルで室内には無し。近隣に複数ある湯仲間(会費制の共同浴場)を利用することになります。
そのようなわけでポルトマツモトでは「みんなでくらす」「ひとりでくらす」という二つの暮らしのかたちを提案しているのですが、それぞれの特徴を紹介してみたいと思います。
みんなでくらす
まず、「みんなでくらす」です。これはポルトマツモト内の浅三荘での暮らしです。
建物は昭和中期に建てられた木賃アパートという建物で、当時は雨後の筍のようにぽこぽこ建てられた木造共同賃貸住宅のスタイルです。
建物の特徴からは温泉を身近に感じられるレトロな暮らしを楽しみたい方に向いている施設と言えます。
みんなでくらすメリット
さて、そんな木賃アパート「浅三荘」でみんなでくらすメリットですが、何と言っても一つ屋根の下でみんなと暮らすわけですから、ゆるやかな共同体の中で暮らすことができる点です。
ポルトマツモトをやっています合同会社SumSumでは他に同じ浅間温泉で篶竹荘と第2ペンギン荘を運営しているのですが、こちらはどちらも単身向けの施設。
しかし、浅三荘は(狭いながらも)家族で住むことや子育て世代が住むことも想定しています。
今や核家族が当たり前の時代ですが、かつて日本では当たり前だったように、緩やかな共同体の中でみんなで助け合って暮らすという安心感が得られるという点がみんなでくらす最大のメリットと言えると思います。
あと、水道光熱通信費もみんなで割るため安価に暮らすことができるという点もメリットかもしれません。
みんなでくらすデメリット
一方、デメリットとしましては、良くも悪くも共同生活ですので、時には煩わしいと思うときがあるかもしれません。
当時は木賃アパート、今でいうシェアハウスです。これは共同生活特有の悩みどころではあるのですが、「ちょっと今日は一人で居たい」と思うときだって人間だれしもあるものです。そんな時はあらかじめみんなに「今日はちょっとゆっくりしたいから」とかどこか静かなカフェに行ってゆっくりするなど、お互いに気遣いが必要なことも。
ただ、東京などにあるようなプライベートな区画はベッドの上だけ…などでは無く、ちゃんと個室があるので、その煩わしさは軽減されるかもしれませんが。
ただ、木賃アパート・シェアハウスで暮らすにはそういう特徴があるので、ある程度耐性がある…むしろ楽しそう!!と思える方が向いているのかもしれません。
ひとりでくらす
一方、同じくポルトマツモト内にも普通のアパートがあります。素敵な古民家を見つけたら直したくて仕方がないというSumSumの癖としては浅三荘の運営「のみ」をやりたかったのですが、運営を引き継ぐ際にオマケで付いてきてしまった建物です。
ただ、色々な暮らしを提案したいと考えてもいる身としては、シェアハウスよりもう少しプライベートを重視した暮らしをしたい…でも、街とのつながりも持ちたい…と思っているので、もう一つの選択肢として提案できることは浅間温泉に暮らしたいと思っている人にとってはご都合がよろしいかもしれません。
ひとりでくらすメリット
浅三コーポはいわゆる普通のアパートですから、何よりシェアハウスよりプライベートが守られている点にあります。それぞれの台所を持ち、家具家電が置けて、トイレも個別。お風呂は温泉街ですから湯仲間を使いますが、それは浅間温泉の特徴ですし、浅間温泉に住みたいと思っていただけてる方というのを前提としていますからメリットしかありません。
ついでに、浅三コーポに住むからと言って浅三荘のみんなとも交流をしてはいけないという意味では当然ないですので、共同体の中で暮らす安心感というのも当然得ることができます。
ひとりでくらす⇆みんなでくらすを施設内で行き来することももちろん可能ですので、その時の気分でまずは選んでみるというのもいいかもとも思っています。
ひとりでくらすデメリット
一方、ひとりでくらすデメリットとして、同じ家賃で考えるならば、お部屋が狭くなる傾向にあります。シェアハウスである浅三荘では個室以外に共同台所、共同トイレ、共同リビングが付属するわけですから、共同部分をシェアすると言っても、それらの部分を含めて占有できるわけです。個室のみの家賃と考えたら浅三荘では割高かもしれませんが、共同部分を考えると広く使えてかなり割安、しかも光熱費関係も安く住めるという点がメリットになってきます。
なので浅三コーポで暮らすというのはその逆。プライベートにリソースを寄らせるため、その分お部屋の広さや生活費を多少犠牲にさせなくてはならなくなってきてしまいます。
どっちもたのしいとおもう
ただ、みんなでくらす、ひとりでくらすのメリット・デメリットを書いてみましたが、それぞれの「個性」「特徴」を紹介してみたという感じです。
完璧な家があればいいですが、どんな完璧だと思って住んでみた家でも、「コンビニがもう少し近くにあればいいのに」とか、「もう一本中に入った道沿いなら静かだったのに」とか「自然がいっぱいで快適だけれど、街が遠くて…」とか暮らして行く上で必ず不便に感じることは出てくると思います。
なので、これらの特徴を考慮の上、それぞれが暮らしやすい、暮らしてみたいお家を考えてみるといいかもしれません。
それは必ずしもポルトマツモト内でというわけではありません。
ポルトマツモトとしても、施設が提供、提案する暮らし方を楽しんでもらえそうな方に住んでもらうのが一番うれしいわけですし。
ともあれ、みんなでくらす、ひとりでくらす両方に言えることはポルトマツモトでは現代では失われた共同体的な考え方を少し意識した施設になっています。
浅間温泉最大のお祭りである「松明祭り」は篶竹荘、第2ペンギン荘同様に基本「全員参加」にしようと思っています。
これは浅間温泉のほとんどの人が参加するお祭りですので、これに参加することによってポルトマツモトだけでなく、地域の人とも顔見知りになって、より浅間温泉で暮らしやすくなるということからです。
結局、どっちも楽しそうですよ!ってことで話を締めたいと思いますが、そんな暮らし方、ポルトマツモトでしてみませんか?