シェアハウスと木賃アパート

レトロなもの、ことが好きなので、ポルトマツモトでは浅三荘のことをシェアハウスと呼ばずに当時の用語である「木賃アパート」と呼びたい、呼んで欲しい、とことあるごとに書いていますが、そもそもシェアハウスと木賃アパートの違いって何なんでしょう?

2015年の夏に松本市浅間温泉でシェアハウス「篶竹荘」を始めたから、しばらく松本ではシェアハウスが全くできない、篶竹荘しかない…みたいな期間がありましたが、2020年代に入って急にシェアハウスがたくさんできてきました。これはシェアハウスが認知されてきて、そんな暮らしもいいんじゃないかと思ってくれる層が厚くなってきたのもあると思います。

ただ、みんな「シェアハウス」なんですよね。

そもそもお仲間の篶竹荘も元々は学生下宿(ごはん無しタイプ)。篶竹荘も当時から(今も)かたくなに「下宿」と呼ばれたいという商人欲求があるのですが、建物を引き継いで移住者、社会人向けの”下宿”を始めたところ「松本にも、しかも浅間温泉にシェアハウス1号ができたらしい!」と言われちゃったもんです。

そう。今で言ったら住居の設備をシェアリングするのはもうシェアハウスなんですよね。

でもですよ。考えてみたら違うところもあるかもしれないじゃないですか。

そんなわけで、シェアハウスと木賃アパートの特徴について書いてみて、違いはあるのか!?について考えてみたいと思います。

シェアハウスの特徴

シェアハウスは2000年代に入って広がり始めた住居形態で、キッチン、トイレ、浴室を共同で利用する者です。

最初の黎明期には「とにかく安い」を売りにして、個室は無く、ドミトリー形式で個人のプライベート部分はベッドの上だけ…のような施設もシェアハウスと謳っていましたが、現在ではコミュニティ、つまりは住民同士の繋がりを大事にする施設のことを一般的にシェアハウスと言うようです。

建物の構造は社員寮や宿として使われていた大規模なものから、一般住宅を利用したものまで幅広く利用されていて、鉄筋コンクリート、鉄骨、木造と幅広い構造の建物があり、とくに基準はありません。

木賃アパートの特徴

一方、木賃アパートの特徴は名前の通り「木造賃貸アパート」なので木造限定。しかも1階建てだと長屋とかになっちゃうので、2階建て限定です。

また、木賃アパートは戦後すぐの1940年代から激増した安普請の共同住宅というのも特徴です。

共用部分はキッチン、トイレ。風呂無しが多く、お風呂は近くの銭湯を利用する形態でした。浅間温泉にある木賃アパート「浅三荘」は温泉街にあるので銭湯でなく、温泉施設を利用することになりますが。

ともあれ、お風呂は外部を利用するということの様です。ここはシェアハウスと違う点かと思います。

また、住民間のコミュニティの形成ですが、シェアハウスは「コミュニティを醸成するために作られた施設」であるのに対して木賃アパートは「結果的にコミュニティが形成される」という自然発生的なゆるやかさを持っているところでしょうか。

あえてコミュニティの形成を促さなくても、設備を共用する住居形態ですから自然発生的にコミュニティが生まれるはずです。

実際、ポルトマツモトの浅三荘の残置物を片付けていた際は、Aの部屋からは囲碁台と将棋の駒、Bの部屋からは碁石、Cの部屋からは将棋台・・・みたいな感じで残置物がありました。

これは明らかに、住民同士で遊んでる。

また、かつての住民に話を聞いたところによると、みんなで旅行とかも言っていたようです。

このころはシェアハウスなんて言葉も無かったわけですから、「コミュニティの形成」「つながり」なんて意識するわけでもなく、本当に自然発生的に近所づきあいが形成されていたのです。

結論

結論といたしましては、相違点はあるものの、ほぼ一緒!!

・・・というけつろんに達しました。

モクチン暮らしのすすめ

そこでポルトマツモトではシェアハウスでなく敢えて木賃アパートと言いたく、そして、木賃アパート推しをしたいのです。

シェアハウスのような「ほら!イベントしますよ!みんな集まってね!交流してね!」といった外部要因でコミュニティの形成を促すというより、自然発生的に生まれたコミュニティの方がなんか楽しそうじゃないですか。

また、シェアハウスの場合は、内部の住民同士、もしくはその知り合いなどで完結する場合の施設も多々ありますが、木賃アパートの場合はお風呂が施設内に無い!というのが「売り」なのです。

これは地域の方々と幸か不幸か交流するしかありません。

なので、地域とのつながりも持てるのです。

これは結構うれしいことです。施設内だけでなく、近所を歩いていてもアットホームであり、その街全体がホームグラウンドになる快適さを一度覚えたら辞められません。

そのような訳で、ポルトマツモトではシェアハウスでなく木賃アパートを復活させたいのです。

ハード面ではシェアハウスなので、これからもシェアハウスと言うかもしれませんが、ソフト面ではモクチン暮らしを提唱していきたいのです。

そんな施設が、浅間温泉にはある・・・というのを心の片隅に置いておいていただけると幸いです。

長野県松本市にある温泉街「浅間温泉」。温泉街ですから、昔から色々な人が訪れ、色々な人が住み込みで働き、色々な人が出入りしてきました。

松本市の中心地から少し離れた昔の文化、風習がそこそこ残るエリアですが、外部からの人間を受け入れる土壌が揃っていると思っています。

そう、移住にはぴったりの街なのです。浅間温泉。

浅間温泉は温泉を核として、旅館街、住宅街、そして大学が近いことから下宿街といろいろなレイヤーを持つ街です。

その中でもポルトマツモトは「暮らす人」目線で街を楽しくしていきたいと思っています。

どうですか?浅間温泉での「おんせんぐらし」楽しそうじゃありませんか?

そのとおり、たぶん、きっと、楽しいですよ。

ぜひ、一緒に住みましょう。

ぜひ、お問い合わせ下さい!!