ポルトマツモト”浅三荘”からみる浅間温泉と三才山

ポルトマツモトの浅三荘は”浅(あさ)”+”三(み)”荘である。

”浅”は浅間温泉。”三”は三才山の意味である。

前の持ち主が三才山の方で、浅間温泉に木賃アパートを建てたからこの名前になったのである。

さて、浅間温泉と三才山。この二つは一つ山を隔てた集落同士なのだが、他の地域同士より結構つながりがある。

まず神様の繋がりだ。

浅間温泉には御射神社(春宮)があり、三才山には御射神社(秋宮)がある。浅間温泉最大のお祭りで松明祭りというのがあるが、その松明の煙に乘って神様が春宮と秋宮を行き来するのである。

次に子供たちだ。

今の三才山の子供たちはスクールバスに乗って浅間温泉にある本郷小学校まで通学しているが、昔は御殿山を越えて通学していた。山道が通学路である。山を迂回する車道だとぐるっと回らなくてはいけないが、山を越える御殿山ルートだと浅間温泉と三才山の谷は割と近い。(現代人からすれば遠いけれど)

次に日常である。

三才山は農村地帯であり、浅間温泉は松本市に合併する前は本郷村の中心部であったから市街地である。昭和中ごろまでは三才山の人たちが”街に出る”と言えば浅間温泉にくることであった。

そんなふうに浅間温泉と三才山はつながりが深かったのである。

だからこそ、浅三荘が生まれた。

そう思ってみると浅三荘って名前、なかなかいい名前だと思わないだろうか?

ちなみに、浅三荘は持ち主の由来からだけでなく、三才山にあった繭蔵の木材を再利用して作った建物だというのもある。

ますますいい名前である。